RUN 伴( ランとも) は、
認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指して、認知症の人もそうでない人も、みんなでタスキをつないで、日本を縦断するプロジェクトです!
2011年より函館~札幌で始まったこのタスキリレーは2016年には北海道~沖縄までタスキがつながり日本を縦断しました。
2017年からは「線」での繋ぎに厳密にこだわらず、沢山の地域でより多くの人が参加しやすいよう開催エリアを「面」で広げる形に運営方法が変わりました。また2017年には台湾までタスキが繋がりました。(14,521人の参加 内当事者1,607人)
岩手県では2012年より参加し2018年には、いよいよ三陸にタスキがつながります。(岩手県254人の参加予定 内当事者6名 エントリーしている人の数)
非日常の体験が、認知症の人々の日常を変える
人の生活とは「ハレ」と「ケ」というものから成り立っているそうです。
「ケ」とは普段の生活をさすそうです。例えば朝起きて、ご飯を食べて、仕事して・・・・
そしてこの日常のルーチンだけの繰り返しだけでは「ケ」「気」が枯れてしまうそうです。「ケガレ」
「ハレ」とは特別な日のことをさします。例えば正月や結婚式、祭りとかそんな日に着る衣装を晴れ着とか晴れ姿とかいうのもその名残りだそうです。
特別な日があるから日常が頑張れるのであり、普段の生活があるからこそ特別な日に価値がある。
認知症の人の生活はどうでしょうか?
そして介護している家族の方はどうでしょうか?
また医療、介護の専門職の方は生活を考える際、日常の生活だけ「ケ」の部分だけに偏りすぎていませんか?
特に介護保険では、日常生活で困難な事、「ケ」に特化したサービスとなっています。
「普段の生活」ばかりの繰り返しであればきっと認知症の人も「ケガレ」を起こしてしまいます。
「普段の介護」ばかりの繰り返しであればきっと家族も「ケガレ」を起こしてしまいます。
やりたい事をやろう!やりたい人を応援しよう!RUN伴という一年に一度の非日常が、明日からの日常の変えていきます。
認知症の人が活躍
RUN 伴は認知症とともに生きる人も主役です。認知症になっても出来る事は人それぞれなので、参加スタイルは歩きや車椅子、応援のみもOK です。ご家族やお友達と、お揃いのT シャツを着てみんなでワイワイ楽しんでください。認知症とともに生きる人のパワフルな姿は、周囲も元気にしてくれます。
認知症とともに生きる人 ≠ 何もできない分からない人
認知症とともに生きる人 ≠ 医療保険や介護保険で世話をされる人
毎年、一緒に走ってくれる方、車いすで応援してくれる方、タスキを作成してくれる方
みんなで、ひとつの目標に向かって社会の一員として誰かの役に立ち、喜びを感じる。
RUN伴はそんな目指す社会の一片と考えています。
地域の人との出会い
普段の仕事では出会えない、そんな出会いや、つながりを作れるきっかけがRUN伴にはあります。
RUN 伴に参加することで、初めて認知症の人と出会う人もいます。
参加者同士がご近所で顔見知りになることもあり、「RUN 伴で一緒だった○○さん」と道ですれ違うケースもあるとか。日常での声かけが広がれば、認知症の人や家族にとって、普段の暮らしに安心がプラスされます。
いろんな人が混ざり合う
RUN 伴は介護や医療関係者だけのイベントではありません。認知症の人が、地域の人達、子ども、学生、商店街や地元企業の人と出会う機会になるよう、参加のための特別な知識や経験などはありません。同じ地域で暮らす人同士がつながる場をめざしています。一人一人のちょっとの出来る事が沢山集まり、繋がったら、新しいアイデアが生まれるとも思います。
地域が動き出す
まちとまちをつなぐRUN 伴は、普段の生活道路を通るため、ランナーの休憩所やタスキの中継地点など、開催に向けて地域の協力が欠かせません。準備を進めるうちに、「自分が認知症になってもこのまちで暮らせるように日頃から何ができるだろう」と地域づくりについて集まる機会が増えるまちも出てきています。
RUN伴を通じていろんな人を認知症のフィールドに巻き込みます。(巻き込まれた方よろしくお願いします。)
ぜひ、RUN伴を通じて「私にできるちょっとの一歩」を考え沢山あつめていきましょう!
RUN伴2017いわて の様子
RUN TOMORROW - LIVING WITH DEMENTIA(RUN伴 公式コンセプト映像)
「認知症になっても安心して暮らせる地域」を作るという大きな目標には、力の結集が必要です。
あなたの参加と応援で、ランナーが走る沿道をオレンジ色に染めてください!